MGSB『十角館の殺人』編 その7

みじけっ

本土の話は後々効いてくるんだろうけどそんなに?

あと江南のこと一生、河南って書いてた。

 

以下略

 

第六章

「三日目・本土」

1.何があったか

江南と島田はS町に来た。

角島のことを聞いても幽霊譚くらいしか収穫なし。

 

島へ行ったメンバーを送った漁師の息子が話しかけてきた。

幽霊の話の中には「船を沈めて釣り人を沈め殺した」というものがあるが、漁師の息子は実際にボートがひっくり返るところを見た。

乗ってた人はすぐに助けられたからガセ。

 

中村青司生存説については一応、夜のうちにJ崎の裏から上がって食料調達は不可能ではない。

岸にボートを繋ぐと人に見つかるが隠していたらいけるかもしれない。

 

島田は収穫があったと手応えを感じているようだった。

 

2.登場人物

・江南孝明

河南じゃなくて江南だった

・島田潔

特に追記事項なし

・漁師の息子

特に追記事項なし

 

3.推理

モーターボートの件についてや、実際と違う話が広まっているということはその方が都合がいい人がいてそいつが広めてるということか?

もしくはもう一個捻ってそういうことを探りにきたやつを誘導している?

つまり以下の2軸

・中村青司の幽霊が灯りを点したり、船を呪いで沈めてる

→実は生きていた中村青司が自分の死を意識づけるために流した噂?

・実は中村青司が生きているのでは?という疑惑を持たせるための誘導

→庭師が漁師となってS町にいるとか?目的がいまいち不明で無理筋?

 

4.これからの予想

次は島の話だとしたら絞殺・毒殺の次はなんだ?というか最初は見立てだとエラリイは言っていたけど毒殺ってなんだよ。被害者のプレートも5つあるし。

考えられるのは見立てと称してオルツィの左手になんか意味があったとか。

→指輪か?指輪なら抜き取ればいいだけだけど指輪が目的だと悟られないようにとか?

被害者のプレートが5つなのも実は角島の事件でも中村青司も庭師もどっちも死んでいることの示唆とか?

 

見立ての体であれば斧で頭かち割り?斧どこにあるんだよ。

被害者は一人称視点があったアガサ、ルルウかな?

 

以上

 

MGSB『十角館の殺人』編 その6

おもしろくなってきました。

 

ネタバレ注意。

 

 

 

第五章

「三日目・島」

1.何が起きたか

正午近く、アガサは目を覚まし煙草を2本吸うと部屋を出てまっすぐ洗面所に向かい洗顔と化粧を済ませた。

その後ホールに戻り片付けをしている最中に「第一の被害者」のプレートが付いていることを発見し、悲鳴をあげる。

悲鳴をあげる寸前に「ことっ」とどこかで物音がしたように感じている。

背後のドアが開き、真っ先に既に身繕いが済んだ様子のカーが飛び出した。

カーはドアの名札の上にプレートが被さっていたので誰の部屋かとアガサに尋ねた。

アガサがオルツィの部屋と答えるとポウは真っ先にドアに駆け寄り、開いた。

鍵はかかっていなかった。

 

部屋は暗くベッドの上に胸元まで毛布がかかり、顔にはオルツィ自身の紺色のカーディガンがかかっていた。

ポウはカーディガンの下を確認するとそばまで寄っていた他の5人に顔を見ないように告げる。

その後再びカーディガンを持ち上げ身体を調べ、部屋を出て鍵を閉めようと皆に告げた。

エラリイはいつの間にか部屋に入り、窓際の机から鍵を取り上げ、窓の掛け金が外れていることを告げた。

ポウはエラリイから鍵を受け取り窓も閉めるように答え、オルツィは絞殺されていたと言った。

カーは詳しく現場と死体を調べさせろと反抗した。

言い争う2人だったがヴァンがカーを引き摺り出し、ポウは鍵をかけた。

 

ホールで話し合う一同。

エラリイからの要請でポウは調べて以下のわかったことを話した。

オルツィの首にはナイロン製の紐が巻きついたままで他殺で間違いない。

・抵抗の形跡はなく、事前に昏倒させられた痕もなかった。

・死体を整えた形跡があった。

・左の手首から先がなかった。

・出血の量からすると死亡後に切り取られたとみて間違いない。

・死亡推定時刻は今朝の7時から8時、幅をみて6時から9時くらいと想定。

 

カーはポウが犯人でなければ信用できると皮肉をいった。

その時間のアリバイは誰にもなく、動機に関してはカーが振られたことが当てはまるのではないかとなったが、アガサはカーが犯人なら死体を整えたりしないと嘲笑した。

 

その後、カーを除いた5人は本土と連絡を取る手段がないか二手に分かれて島の探索を始めた。カーは猫島を眺めながら悪態を吐いていた。

ポウ、ヴァン、アガサは島の南から東にかけて見回った。

エラリイとルルウは桟橋のある入江と青屋敷跡の横の岩場を見た後に林の中を抜ける小道を進んだ。

エラリイはルルウに外部犯の可能性を示唆した。

また、中村青司が生きている可能性についても話した。

 

2人が小道を抜けて崖の上に出るとカーは2人の姿を見るなり何も言わずに立ち去った。

2人は猫島に誰かがいる可能性も話したが、話をよそにルルウは何か引っかかっていることがあった。

 

夕食後、アガサがエラリイに手品をせがみ、次に謎かけや言葉遊びの話になった。

エラリイは口を滑らせもういないオルツィに話を振ってしまいその場は冷え切った。

 

カーはアガサにコーヒーを頼み、エラリイたちはコーヒーを飲みながら本土と連絡をつける方法について話を切り替えた。

エラリイが青屋敷に地下があった可能性について話しかけた時、カーが倒れそのまま毒死した。

 

カーの死後、議論が始まった。

ポウの見たところカーに使われた毒は

・効果の速さから毒性の強いもの。

・呼吸困難と痙攣を起こしていたから神経毒の可能性が高い。

・主な毒物で上記に該当するのは青酸カリ、ストリキニーネ、アトロピン、ニコチン、ヒ素亜砒酸などがある。

・しかし、アトロピンやニコチンで見られる散瞳が見られなかった。

・青酸化合物が持つ独特なアーモンド臭もなかった。

 

コーヒーを用意したアガサが怪しいとなったがその時の事実を整理すると

・トレイの上にコーヒーカップ6、角砂糖の箱、パウダーミルクの瓶、スプーンが7本。

カップを取った順番はエラリイ、ルルウとカー、ポウ、アガサ、ヴァン。

 

ルルウは疑っていたためアガサがコーヒーを入れるのを監視していたが不審な動作はなかった

エラリイによるマジシャンの手技で毒を入れた可能性、遅溶性カプセルの可能性、毒物の入手が可能だった人物の可能性なども話した。

 

カップに事前に毒が塗られていた可能性についても論じた。

毒入りのカップを判別できる目印になるようなものは見当たらなかった。

結局、犯人や方法について特定することは難しいと判断した一同は眠ることにした。

ポウは全員で同じ場所で寝たほうがいいのではないかと言ったが犯人の可能性がある人物たちと共に寝ることができないというアガサからの反抗を受けてそれぞれで寝ることにした。

 

 

2.登場人物

・アガサ←New!

皆の前では吸わないが喫煙者

印象:最初に部屋出た時に洗面所行くまでにプレート目に入らんもんかね。

・カー(故人)←New!

毒殺された。

印象:自分の正面が誰の部屋か覚えてないことあるか?

・ポウ←New!

大病院の後継にして医学部きっての秀才らしい。

印象:死因などを一方的に伝えることができる医者が犯人だったらフェアじゃないから信じて良さそう。

ただオルツィに関して幼馴染的にオルツィがみんなに隠してたようなことを見つけてしまって黙っておいたとかはあってもおかしくない。

オルツィ(故人)←New!

絞殺された。左手首が切り取られていた。

印象:ほんとに最初に死ぬとは…

・エラリイ

マジックの際に赤裏のと青裏のを使い分けてるっぽい。

印象:探偵ヅラしてんの気に入らないねぇ

・ルルウ

印象:何を忘れてるんだ。今の手持ちのデータで推理できるの?

・ヴァン

印象:お前の薬で深い眠りにつかせたとかじゃなくて?いくら寝てる間とはいえ抵抗なしで絞殺ってできんの?

3.推理

1日で2人死ぬとは思わなかった。

気になっているのはアガサが悲鳴をあげる直前の物音とルルウが引っかかっていること。

 

前回以前も含めた今ある謎

・千織の死

・角島事件の真相

・手紙の差出人

・プレートの設置者

・物音の正体←New!

・ルルウの記憶←New!

→中村青司の話としていた時に

「そんなことがあるはずがない、と思う。──が、しかし。」

となっているので関係してる?思い出さなければならないとあるから千織のことか?

また、漁師が島の向こう側は潮がきつくてどの船も避けると言っていたことか?(だから猫島から来るのは不可能的な)

 

もちろんここにオルツィとカーを殺害した犯人のその目的や手法も入ってくるが、そこら辺はデータが足りないように思える。

 

まぁ、一応やっておくか。

 

まずはオルツィの件について。

アガサは昼近くに起きたが「他の者たちが起きている気配はない」はずだったが、悲鳴をあげた時に真っ先に出てきたカーの身繕いが済んでるのは何故か。隣の部屋だったのに。

また、アガサは起きてから動き出すまでに1時間かかるということだったから起き出しは11時くらい?

ベッドに入ったのが3時くらいで死亡推定時刻は6時から9時。

うーん?

 

 

カーの件について。

夕食後「オルツィの部屋の正面に当たる席を避けて取り囲んでいた。」

マジックの際にエラリイは「隣席のアガサ」の目を覗き込むように見た。

アガサがコーヒーを淹れてきた際に残った一個をトレイに載せたまま「隣席のヴァン」に差し出した。

カーが倒れた際にポウが駆け寄った。ポウの身体に突き飛ばされて「ルルウがよろめいて」自分の椅子を倒した。

ルルウの席はちょうど台所の正面で、角度的にもアガサの手元がよく見える位置」だった。

※厨房と玄関の扉は両開きだから矛盾はない?

 

初日の席

昼食時、エラリイが「隣席のヴァン」に向かって囁きかけた。

夕食後

コーヒーを配り終えるなりアガサが「エラリイの肩」を小突いた。

ポウが「隣席で俯いているヴァン」の顔を覗き込んだ。

 

普通は自分の部屋の正面席が定位置となってなんとなく他の席に座らなくなる気もするが、それだと初日の時点でポウとヴァンが隣り合わせなのはおかしい。

(また、厨房・洗面所・玄関の正面席をカウントするなら昼食時のエラリイの隣がヴァンなのもおかしい。)

 

しかし最初の事件後、オルツィの部屋の正面席を空けていたのはオルツィがいつも使っていたからだと考えて良い?

→何人かは部屋の正面席に座らずに定位置を決めていると仮定して考えてみる。

そうすると初日と三日目のヴァンの隣席でエラリイ、アガサ、ポウの3人がいることになる。

初日ポウ・ヴァン・エラリイ・アガサ?

三日目ヴァン・アガサ・エラリイ

考えられるのは

・そもそも定位置に座らない。

→上記の全てが時間の無駄。

・どこかのタイミングで部屋の移動があったことに気づかずに自分の部屋の正面席に座ったことによるずれ。

→玄関正面とか空席の位置関係的に変わったら気づきそうなもんだけど。

わかんねー。

 

カップについて

オルツィの分は食器棚に片付けられた。

洒落たモスグリーンで正十角形。

カップ程度だとほとんど円のように見える。

毒を塗ったとして自分が当たらないように個別認識ができるか。

わからん。

 

状況の整理してなんの推理もできちゃいねぇ。

席の位置関係は重要かなと思ったんだけど、今のところ席や部屋のポジションが変わったからといってできることが増える人がいるかというと謎。

結局全員のアリバイないんだから等しくみな怪しいやろがい!

 

4.これからの予想

一人称視点が入る人たちを容疑者から除外していいもんかわからんけど、その説で言うと容疑者じゃないってことは次の被害者候補なんだよなぁ。

アガサとルルウ。特にルルウは引っかかっていることを思い出せるのか、人に伝える機会があるのか怪しい。

 

とりあえずは本土組か?

でも本土で何やるんだろう。

 

なんもできねー。悔しい。

 

以上

 

 

 

 

MGSB『十角館の殺人』編 その5

早く続きが読みたいんだって。

 

以下、ネタバレ注意!

 

 

第四章

「二日目・本土」

1.何が起きたか

行方不明の庭師の家に向かう最中、河南は島田に手紙の件で報告をした。

全てを確認できたわけではないが、例の三次会に参加した人間のところには全員に手紙が届いていると見て間違いないそうであった。

そしておそらく河南と守須以外の全員が島に向かったと河南は予想した。

 

庭師の家で2人を出迎えた吉川の妻は名を政子といい、40代前半くらいに見えるが心労のためかくたびれて見えた。

吉川夫妻は角島の屋敷で知り合った。2人とも中村青司が角島に住み始めた当初から働いていた。

事件のしばらく前から庭師の仕事は島と紅次郎の屋敷のみ行っていた。

 

政子は吉川の死と無実を確信していて、事件当日の詳細を2人に語った。

吉川は当時19日の早朝に島に向かい、その日の午後に妻に電話をしていた。

無事に着いたが和枝夫人の姿が見えず、青司曰く病気で臥せっているらしい。

政子は吉川が和枝夫人に横恋慕や財産を狙っていた素振りもないと語った。

それどころか青司にはそれほどの財産がもうなかったと口を滑らせた。

 

千織については幼稚園に入るとしに祖父のところに預けられ、島に帰るのもごくたまのことであったらしい。

和枝は大変可愛がっていたようだが青司からは愛情を感じられない様子だった。

 

帰り道、島田は紅次郎の家に寄った。明かりはついているが、返答はなかった。

 

O市に向かう最中、島田は自分の推理を河南に語った。

和枝に不義の相手がいたとすればそれは紅次郎だったのではないかというものであった。

 

電話ではなく守須の家で報告をした2人は今度は守須の推理を聞いた。

青司がまだ生きていて死体は吉川のものを偽装したのではないかというものであった。

しかし、守須は自身の考えに不明な箇所を4点列挙した。

・動機

・和枝の左手首を切る理由と行方

・夫人の殺害から吉川の殺害までの犯行時間のずれ

・犯行後の脱出経路と現在の潜伏場所

 

そのうち動機に関しては千織が青司の娘でなく紅次郎の子供だったからではないかと3人は推測した。

島田はその探りを入れる目的で帰り道に紅次郎の家に寄っていた。

守須は今更立ち入った問題を詮索するのはいかがなものかと苦言を呈した。

 

守須は今回の件からもう降りると言った。

実際、青司が生きていたとしても愛していなかった千織の復讐を考えるか、紅次郎に対して殺意を抱いていたとしたら事件直後に行動しなかったのは何故かと疑問を投げかけた。

 

 

2.登場人物

雑さが加速していく。

・河南孝明

守須といいコンビ。好奇心旺盛。

収穫微妙で燃え尽きそう。

・島田潔←New!

数年前までヘビースモーカーで一度肺を悪くしたことがある。

守須の名前もいい名前だなと言った。

警察につてがあるらしい。

印象:昔のコナンの映画かなんかに建築家の森巣みたいな犯人いなかったっけ。

現代のホームズ工藤新一に対するモリアーティ的なポジションだったような。

・守須恭一

慎重派。うちに秘めた情熱家。

青司と誠一入れ替わり説を披露した。

印象:お前、名指しでホームズ扱いされると怪しいぞ。敵か?

・吉川誠一←New!

背格好が青司と似ていて年齢も46歳、血液型もA型で同じ。

・吉川政子

控えめで人の好さそうな40代前半くらい。心労で老け込んで見える。

先月には死んだものと諦めて誠一の葬儀を行った。

・中村青司←New!

千織に対する愛がなさげ。財産もなさげ。

印象:金どこに使ったんだよ。

・中村紅次郎←New!

事件後の動揺から和枝と不倫してた疑惑。

千織が生まれるまで島にちょくちょく行ってた。

以降は全然行っていなかった。

印象:家に明かりついてるのに気配しないの死んでね?

・中村和枝

千織可愛がってた。

・中村千織

 

3.推理

事件はまだですか!(倫理観終わっとる)

入れ替わりはありがちだけど普通に思い至らなかった。

紅次郎が青司の死を確信してたからさぁ。

不倫が事実だったとしても青司には実は千織に対する愛がありましたよパターンかぁ?

財産全部そこに残そうとしてたから手元にはなく見えたとか。

千織の死はその財産狙いだったとか。

憶測にもならねぇ!

 

4.これからの予想

人が流石に死にます。最初の犠牲者はオルツィです。

 

以上

 

MGSB『十角館の殺人』編 その4

 

続きが気になるのでサクッと行きます。

 

ネタバレ注意。

 

 

第三章

「二日目・島」

1.何が起きたか

オルツィはこの島が去年死んだ中村千織の故郷であることを知っていた。

オルツィはホールのテーブルに並べられているプレートを発見し、アガサに報告した。

アガサは皆を起こして全員でプレートを確認すると

「第一の被害者」

「第二の被害者」

「第三の被害者」

「第四の被害者」

「最後の被害者」

「探偵」

「殺人犯人」

と書かれていた。

これを置いた人間は1人も名乗り出なかった。

エラリイは厨房の食器棚の引き出しにプレートをしまった。

 

昼食後、カーが初めに席を離れ文庫本を2冊持って1人で外へ出て行った。

次にポウとヴァンが連れ立ってポウの部屋へ向かった。

部屋でポウは2000ピースのジグソーパズルに励み、ヴァンは依然体調が悪そうだった。

ホールでは昼食の片付けを終えたアガサとオルツィが話していた。

屋外では入江の桟橋に腰掛けたエラリイとルルウが話していた。

 

夕食が終わった後、先に休むヴァンにカーが突っかかり全体を巻き込んで言い争いが起きた。

話の結果、プレートの件は遊びの一環であるだろうと結論づけた。

 

2.登場人物

・エラリイ

ひょろのっぽ。色白好青年。のらりくらり主人公ヅラしてる。法学部3回生。

砂色コートにラクダ色のボストンバッグ、ワインカラーシャツ。

喫煙者でセーラム(メンソール?)を吸う。ミステリ研究会会誌「死人島」の現編集長。

ここひと月ほどトランプマジックに凝っている。アガサとハートの4になんかある?

部屋は玄関入ってすぐ右。右隣にアガサ。

印象:探偵役っぽい。

 

・カー

猫背皮肉屋しゃくれ神経質三白眼マン。法学部3回生。浪人しているためポウと同い年。

ジャケットに黒いトックリセーター。ポケットにはウィスキー。

喫煙者。ライター所持しているから普段から吸うとは思う。

エラリイによると、不機嫌の原因はアガサに振られ、オルツィにも相手してもらえなかったかららしい。筆ははやい。

ポウと随分前に酒がらみでなんかあった?

部屋は右隣にルルウ。左はアガサ。

印象:不和を撒き散らしてから死ぬ第三か第四の被害者っぽい。アガサとオルツィが死んだ後に恨んでたんだろって言われてキレる絵が浮かぶ。

 

・ルルウ

童顔丸眼鏡小男。文学部2回生。黄色いトレーナー。

会誌の次期編集長。エラリイの手品の練習台をしていた。

部屋は右が厨房。左がカー。

印象:最後の方まで残ってそう。

 

・ポウ

大柄髭面。医学部4回生。

色褪せジーンズに水色シャツ。ヘビースモーカーでラークを吸う。人に煙草を勧める。

カーと随分前に酒がらみでなんかあった?

釣り道具を持ってきている。

オルツィと幼馴染らしい。

部屋は右がオルツィ。左が洗面所(奥にトイレと浴室)

印象:医者役は序盤では死なないでしょう。死因を探偵役に告げる役目がありがち。

第四の被害者候補。

 

・アガサ

もしゃ髪ロングイケイケ嬢。薬学部3回生。

黒レザージャケット白ブラウス黒レザーパンツ。

髪を山吹色のスカーフで纏めてる。

部屋はエラリイの右隣、カーの左隣。

印象:第二の被害者っぽい。ヒステリック役でしょ。

殺される前日にカーとかと言い争う姿が見られてそう。

 

オルツィ←New!

ビクビク小柄ぽっちゃりショートヘア根暗娘。日本画がうまい。

文学部2回生で英文学専攻。日本の古典にも詳しい。

左の中指に指輪。最近までつけていなかった。

ポウと幼馴染らしい。

部屋は右にヴァン。左にポウ。

 

大概のメンバーに対して好意的だが一緒にいるときに自分に悪感情を抱く。

角島が千織の故郷であることを知っていた。

千織とは学部や年齢も同じで親しい友人であった。互いの部屋に訪れたことも何度か。

千織は角島に父がいることをあまり他人に知られたくないようだった。

 

プレートに初めに気づいた。

印象:黒幕ではないんだろうなって感じはする。第一の被害者になってもおかしくない。

情報を吐いたやつから消えるのだ。

部屋にこもってて密室殺人的な。

 

・ヴァン

風邪気味やせ男。島に先に来ていた。理学部3回生。

象牙色のベスト。喫煙者でセブンスターを吸う。

島の現所有者の伯父を持つ。

夕食後は体調が悪く部屋に先に戻った。鍵は閉めた。

部屋は玄関入ってすぐ左。

印象:体調の悪そうなやつは死ぬけどこいつも部屋で死ぬのか?第三の被害者候補。

 

3.推理

今回の章で黒幕か実行犯は全ての準備が完了して自分も島に乗り込んだっぽいことがわかった。

本土で待機して1人にはプレートを置かせて、他の奴らには動揺させるような情報を個別に与えさせて疑心暗鬼を誘うみたいなこともできるけど。

これは推理でもなんでもない展開予想に近いな。

 

前回整理した謎

・千織の死は本当に事故だったのか

オルツィ的には不注意だったことから事故の可能性の方が強め?

・角島の事件の真相は?

→未だ不明

・青司を騙って誰が手紙を出したのか。

→未だ不明

・誰が何の目的でプレートを設置したのか←New!

 

4.これからの予想

まーここまで来たら人は死ぬでしょうね。

そういえば中学生くらいの頃、児童書ミステリーみたいなので夢水清志郎シリーズってのがあったな。

グラサンひょろなが黒スーツの名探偵が謎を解決するんだけど結構有名どころのミステリーの話が作中に出てきた記憶が朧げにある。

 

シリーズの1作目がそもそも

「そして五人がいなくなる」

ってタイトルだし。

 

記憶は定かじゃないけど今回のオチを既に知っていないことを祈る。

少なくともコーヒーに塩が入っていて第一の被害者に該当します〜のくだりはマジであったぞ!そこはなんか覚えてんぞ!

しかもその人、被害者ヅラして結局犯人だったからな。

 

とにかく人はマジで死ぬ気配はある。

次の章は本土かな。早く続きが読みたいもんだ。

 

以上

 

 

 

 

 

 

 

MGSB『十角館の殺人』編 その3

 

おい!島内の完全クローズな環境での話ちゃうんかい!!

目次は完全に「章がいくつあるか」しか気にしてなかったから気づかなかったな。

いや、1章のタイトルが「一日目・島」の時点で島以外の話もあるって考えられる余地はあるよね〜。

 

今思えばあまりにミステリーにありがちな要素を全員野球で醸しだされたから外の情報が一切入らない絶海の孤島の話と思い込んでた。

……こっちが勝手に勘違いしたんじゃなくて、最初から狙ってるよね?そうであってくれ。

 

ということで、思い込みが推理の敵だというのを改めて意識しながらやっていきます。

 

 

いつものごとく、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

第二章

「一日目・本土」

1.何が起きたか

3月26日、手紙の形で「死者からの告発」を受けた元ミステリ研究会メンバーの河南は、現メンバーである東一の家に電話をかけ、そこで告発文が自分以外の人間にも届いたことを知る。

また、その死者である中村青司が殺された舞台である角島に現メンバーが向かったことを聞き、行動を始めた。

 

告発の内容が

「お前たちが殺した千織は、私の娘だった。」

という文言から中村千織の祖父宅へ電話をかけ、そこで家政婦から青司の実弟である紅次郎の住所を聞きだす。

 

紅次郎の家を訪ねると、そこには紅次郎の友人である島田潔も居て2人に手紙を見せることとなった。

それを見た紅次郎は同様の手紙が自分にも来ていると打ち明け

「千織は殺されたのだ。」

とだけ書かれた手紙を見せた。

紅次郎は青司が既に死んでいることを確信していたため誰かの悪戯だと憤り、島田は興味をもったようだった。

 

帰り道を同じくした島田と話をした結果、店に入った2人は状況の怪しさを共有した。

どうやら去年の角島の事件が関わってきそうだったため、詳細を島田から聞き河南からは自身が当時は先に帰っていたことを前置きした上で千織が死んだ状況について島田に話した。

 

その後当時河南と同じタイミングで途中帰宅した守須恭一を呼び、今後について話し合った。

話の結果、河南は明日同様に手紙が届いているであろうミステリ研究会の家に確認にまわり、午後から島田と共に消息不明の庭師の家を訪ねることになった。未だに庭師の妻が住んでいるらしい。

守須は同行はしないが、成り行きには興味があるとのことで夜にまた電話する予定を立てた。

 

 

2.登場人物の印象

既に出てきた人で新情報がある場合は(←New!)が付きます。

どいつもこいつも探偵ばっかかよ。

○主要人物?

・河南孝明(メンバー時はドイル?)

元ミステリ研究会メンバー。3回生。

実家は別府。細身で背が高い。好奇心旺盛。

島田に何故か懐かしさを覚える。

喫煙者。銘柄は不明。

青司から手紙が届いた。

 

印象:こいつの方が主人公っぽいなおい。しかし人は見たいものを見る生き物。

自分は見抜いたぞと思い込んで足を掬われるのが人類のあるあるだから思い込みは厳禁。

河南でコナン、守須からはドイルって出来過ぎだから逆に怪しい。

みんな先輩から引き継いでるのに1人だけそんなドンピシャなことあるかよ。

 

・東一

ミステリ研究会のメンバー。角島に向かった1人らしい。

青司から手紙が届いたらしい。

 

印象:河南が1番最初に電話しようとしたということはそこそこ仲いいんだろうか。

と、思ったが読み直したら他のメンバーにも数人に電話かけた後だった。

島の誰だろう。一君つっているから男でいいんだよな?流石に。

他の大体のメンバーのように下宿でなく実家から通ってるっぽいのが一応ヒントになるか?

現時点でわかるもんなのかなぁ〜。ルルウかな〜。ガストン・ルルウで東がトン的な。

めちゃくちゃ河南=コナンに引っ張られてる発想。

 

・守須恭一

ミステリ研究会の(今も?)メンバー。絵描き。

河南を拒否されるがドイルと呼ぶ。

千織が死んだ際には途中で河南と共に帰った。

独身者向けワンルームマンション<巽ハイツ>5階に住む。

喫煙者。セブンスターを吸う。好んではないがニコチン欲求が消えない。

研究会のメンバーに今回の角島行きを誘われていたが断った。

人と会うのが苦手。

 

印象:夫人の左手首がキーになるって直感するの怖っ。ゲームとかなら意味ないこととかないけど現実の事件にそんなふうに思えることある?

河南と違って角島に誘われていたのは今もメンバーだからってことでいいのかな。

吉川(庭師)の家に行ってみるように言うとか誘導しようとしているように見えないこともない。

ニックネーム持ちかどうかはわからんし、継承に法則性があってもミステリー小説家に詳しくないから推測もできん。

 

・中村千織(故人)

大人しく、寂しげな風情があるが気立てが良く雑用ばかりしていたらしい。

昨年1月にミステリ研究会で催した新年会の三次会で死亡。

普段は一次会だけで帰っていたが、メンバーに無理に誘われ三次会まで行った。

メンバーから無茶な飲み方をさせられ、急性アルコール中毒から持病の心臓発作が誘発されたらしい。

当時は1回生。学校へ行く都合で和枝の実家に預けられていた。

 

印象:正直なところ名目に使われているだけなんじゃないのと思わないこともない。実は今回の黒幕と血縁関係や恋人関係にあったっていうのがありがちな筋なんだけど本当にそうなのかって感じが今のところはする。

でも、復讐って自分がスッキリしたいだけでないなら相手に後悔とか罪悪感とか自分のしたことの罪深さを思い知ってもらいながら死んでほしいと思うからな〜。

ミステリー研究会にいかにもな具合で死者からの手紙を送ったらエンタメになっちゃう気がする。

 

・中村紅次郎

眼鏡掘り深バリトンボイス白髪まじりおじさん。

青司の実弟。別府の鉄輪(かんなわ)で高校教師をしている。

担当は社会科。仏教学の研究もしている。

初期大乗仏教の般若空についてらしい。

青司の死体の確認もしたらしい。千織との面識もあった様子。

角島の土地と屋敷を青司の死後相続したがS町の業者へ売った。

青司から手紙が届いた。

角島事件当時は島田と9月19日の夜から翌朝にかけて一緒にいたためアリバイが認められている。

 

印象:ま〜この人はきっと無関係でしょう。送られてた手紙も黒幕が誘導するのにスムーズだからここにも送った気がする。

仏教学の研究は今後の伏線になるんだろうか。

 

・島田潔

痩せひょろカマキリ男。紅次郎の友人で大学の後輩。

紅次郎と同様に仏教学を修めていた。家がO市の外れで寺をやっている。

3人兄弟の末っ子。

河南(かわみなみ)を「こなん君」、紅次郎を「紅さん」と呼ぶ。

河南からは30過ぎかそれ以上に見える。

長め柔らか髪の痩せ頬。河南より身長が大きい。

浅黒い顔に鷲鼻で垂れ落ちくぼ眼。陰気で気難しそうだけど軽い言動。

紅茶派?

角島の事件について河南に詳細を教えた。

 

印象:河南が懐かしさ覚えるの何?ちょうどよく紅次郎の家にいるのもなんなの?

こんなやつ偶然居合わせることあるかよ。

 

 

○角島事件の関係者

被害者全員から多量の睡眠薬が検出。

・中村青司?(故人)←New!

事件当時は46歳で紅次郎より3歳年上。

引退していたが天才肌の建築家だった。資産家の息子。

青屋敷や十角館の設計も青司で早々と隠居していた。

隠居後も道楽的に建築の仕事をしていたが、ここ10年はほとんど島から出ることはなかった。

紅次郎との兄弟仲はあまり良くなかったらしい。

変人。

和枝と同じ部屋で全身に灯油を浴びせられ、焼死。

死亡推定時刻は9月20日未明の火災時。

火災の火元は屋敷の厨房と思われる。

 

印象:人となりがまだわからん。なぜこいつだけ直接殺されなかったのか。

 

・中村和枝(故人)←New!

旧姓は花房。青司とは幼馴染で許嫁同士だったらしい。

青司と角島に渡ると同時に結婚。

寝室のベッドで首を絞められて死亡。紐状の何かで絞殺。

死体は手首から先が欠損していたが、死亡後の切断と考えられる。

手首の行方は未だ不明。

死亡推定時刻は9月17日から18日の間。

死亡後に犯された形跡が決定的ではないが見られる。

 

印象:左手首がキーとされてる人。島にまだあるのかな。

ベッドで首絞められてはわかるけど紐状の何かはどこから持ってくるのか。

流れがわからんけどベッドの上なら手で絞め殺されるのが自然なような気もする。

 

・北村夫妻:使用人夫婦(故人)←New!

夫は屋敷の雑用とモーターボートの運転。

事件当時、ボートは入江に残されたままだった。

妻は家事全般。

寝室で頭を叩き割られて死亡。

縄で縛られた形跡あり、凶器と思われる斧も同室で発見される。

死亡推定時刻は9月19日で火災前日の午後以降。

 

印象:屋敷には斧くらいあるか〜で流していいのか。

ここは縄で縛られた形跡あり、なんだ。ますます夫人の紐状の凶器って書き方に違和感。

あと17日から18日で夫人殺しちゃってから1日置いてるのもよくわからん。

屋敷のからくりを知るために青司を残す理屈はわかるけど人質だとしても同じ場所において目の前で害を与えたりするでしょ。

ということはやっぱりなんかあるんでしょうね。

→本文中で河南が日を置く意味について疑問持ってたの忘れてた。さも自分が不自然な点に気づいたみたいな書き方して、その実読んで知ったこと忘れてただけだった。

 

 

・吉川誠一:庭師(消息不明)←New!

安心院に住んでいて、月に一度数日泊まりがけで仕事に来ていた。

火災の3日前(9月17日?)から島に来ていたらしい。

警察の見解では事件の犯人。

妻がいたらしい。妻は昔、角島の中村家に勤めていたらしい。

 

印象:どこ行ったんだこいつ。からくりの中で死体になってたり未だに生きてたりするのだろうか。妻が昔勤めていたってなんでやめたんだろうね。北村夫妻がいたからか?

 
○その他

・東一の母親

河南からの電話に出た。

東一が角島に向かったこと、家に中村青司からの手紙が来ていることを河南に伝えた。

 

印象:本当に母親だろうな?(疑心暗鬼)

 

・千織の祖父

千織の葬儀の喪主?

 

印象:今後出てくるの?

 

・千織の祖父宅の家政婦

千織の父親が中村青司であることと、実弟の紅次郎の住所を河南に伝えた。

 

印象:住所教えていいのかお伺いを立てろよ!

 

・手紙

3月26日消印。発送場所はO市内。B5上質紙。

文字が全てワープロで打たれており、差出人住所は書かれておらず封筒の裏に

「中村青司」

と記されている。

文面は河南には

「お前たちが殺した千織は、私の娘だった。」

紅次郎には

「千織は殺されたのだ。」

と書かれていた。

守須にも届いていたが河南のがオリジナルで守須のはコピー。

→読み直したら守須のがオリジナルっぽい。読解力ねぇ〜。

→いや、守須の一人称が僕っぽいからやっぱり河南のがオリジナルかも。国語の授業かい!

 

印象ワープロの話からちゃんと昔の時代設定なんですねって感じ。島に行く当日が消印ってその日のうちに届くもんなの?民営化する前ってそんな仕事早かったっけ。

島に行く人たちに読まれると困るのか?復讐なら読まれてなお島に来てもらわないと困るんじゃないか?

 

ワープロ

最近普及しだした。

紅次郎も1台あり、大学の研究室にも1台ずつはあるため学生が使おうと思えば使える。

しかし、ワープロで手紙を書く行為自体は一般的ではない。

 

印象:割とすぐパソコン使ってもいいことになったけど、学生の頃の手書きのレポート文化を思い出しちゃった。過去にコピペがバレてその年代以降手書きが強制されてる学科もあったな。

今思うと連帯責任の幅広すぎるし、全く今回の話に関係ないこと思い出したな。

 

・喫茶?「MOTHER  GOOSE」

坂の下の海岸通り沿いにある、風見鶏のついた赤い屋根の店。

別府湾に面しており、マザーグースの詩にちなんだ版画や人形が飾られている。

 

印象マザーグースて。シャニマスでなんか関係してるねって調べたことあるけど、ハンプティダンプティくらいしか覚えてないしハンプティダンプティは多分コミュに関係ない。

河南は頬緩めてたけどなんかマザーグースに思い入れあるのかね。

 

 

・中村青司の建築物

青屋敷や十角館には青司の趣味が存分に反映されており、そのうちの一つにからくり趣味があったらしい。

特に青屋敷の方には隠し部屋や隠し戸棚、隠し金庫の類が随所に作られていたらしい。

 

印象:隠し部屋ってロマンあるけど実際にはネズミやら虫の住処になって萎えるやつ。

 

 

3.推理

推理って難しいね〜。

・千織の死は本当に事故だったのか。

・角島の事件の真相は?

・青司を騙って誰が手紙を出したのか。

が今の所の謎かな。

プロローグの「彼」はまだ復讐を実行していないからとりあえず置いておこう。

まだ害はない。

素直に考えたら手紙を送ったのは「彼」なんだろうけど、当日に送る意図が不明。

どちらかというと本土の人間に対する思惑を感じる。

復讐対象が島に来た人間だけじゃないとか、むしろ本命は本土の人間とかあり得る。

順番ってこれのことか?

 

4.これからの予想

島の話に戻って今後は交互に進めていく感じかな?

今のところはないけど島と本土の情報で食い違いが出るとかありそう。

角島の事件とかそれぞれ個人が知っていることだったから、それこそ主観とか意図的な嘘とかがありそうと思ったけどなかった。

今後は千織とか同じような話をするときは注意したほうがいいんだろうね。

 

 

以上

MGSB『十角館の殺人』編 その2

 

まだ1章ですが、今回の試みやって良かったと既に確信しました。

 

そう言えばミステリー小説ってこんな感じだよなって雰囲気なんですが、これは漫然と読んで結果をひたすら得ようとするよりも自分で考えて読んだ方が楽しそうです。

 

その一助に今回の企画はなると思いました。

続きが気になるのは確かなんですが現時点での情報をしっかり整理して把握したいです。

 

 

以降、ネタバレ注意。

 

 

第一章

「一日目・島」

1.何が起きたか

1986年3月26日、大分県東部の港から出発し5kmほど離れた「角島」と呼ばれる無人島に来たミステリ研究会のメンバー6人は、先に来ていた1人を加えて7人で過去に殺人事件のあったこの島に一週間滞在することになった。

 

島に来た目的はレジャーアイランドのテストケースといった建前はあれど、興味本位である。事件のあった本館、通称「青屋敷」の離れである「十角館」に滞在する一行は部屋割りを決め、それぞれ思い思いの行動をとった。

 

昼食中、ミステリ研究会の会誌原稿を滞在中一本は書き上げることを目的に設定し直し、好き勝手に過ごした。

 

夕食後、先に島に来ていた1人が当初から悪そうにしていた体調をさらに崩し、一足先に部屋に戻っていった。

 

 

2.登場人物の印象

〇滞在メンバー

全員大分県O市**大学の学生。ミステリ研究会メンバーで、皆ミステリー作家の名前を元にしたあだ名がついている。

あだ名は継承制であだ名がつくということはそれだけ優秀なことの証らしい。

・エラリイ(エラリイ・クイーンが元)

ひょろのっぽ。色白好青年。のらりくらり主人公ヅラしてる。法学部3回生。

砂色コートにラクダ色のボストンバッグ、ワインカラーシャツ。

喫煙者でセーラム(メンソール?)を吸う。ミステリ研究会会誌「死人島」の現編集長。

ここひと月ほどトランプマジックに凝っている。アガサとハートの4になんかある?

部屋は玄関入ってすぐ右。右隣にアガサ。

印象:探偵気取りで逆に死んでもおかしくない。

死ぬまでいかなくても十角館という舞台が罠で、復讐対象がミステリ研究会のメンバーだとしたら状況を逆手に取られそう。というかそういうのが前提の計画だと思う。

 

・カー(ジョン・ディクスン・カーが元)

猫背皮肉屋しゃくれ神経質三白眼マン。法学部3回生。浪人しているためポウと同い年。

ジャケットに黒いトックリセーター。ポケットにはウィスキー。

喫煙者。ライター所持しているから普段から吸うとは思う。

エラリイによると、不機嫌の原因はアガサに振られ、オルツィにも相手してもらえなかったかららしい。筆ははやい。

ポウと随分前に酒がらみでなんかあった?

部屋は右隣にルルウ。左はアガサ。

印象:いかにもな嫌なタイプ。死にそうすぎて逆に生きのびるかも。

今回は何人かと問題ありそうな雰囲気あったが実は全員と揉めててもおかしくない。

 

・ルルウ(ガストン・ルルウが元)

童顔丸眼鏡小男。文学部2回生。黄色いトレーナー。

会誌の次期編集長。エラリイの手品の練習台をしていた。

部屋は右が厨房。左がカー。

印象:合いの手脇役的にキャラが立っていそうで個人の要素が少なく怪しめ。

 

・ポウ(エドガー・アラン・ポウが元)

大柄髭面。医学部4回生。

色褪せジーンズに水色シャツ。ヘビースモーカーでラークを吸う。人に煙草を勧める。

カーと随分前に酒がらみでなんかあった?

釣り道具を持ってきている。

オルツィと幼馴染らしい。

部屋は右がオルツィ。左が洗面所(奥にトイレと浴室)

印象:悲しき森の獣みたいな感じがあるから犯人にはならないんだろうなぁ。

と思わせてプロローグの「彼」に割と合っててもおかしくはない。

 

・アガサ(アガサ・クリスティが元)

もしゃ髪ロングイケイケ嬢。薬学部3回生。

黒レザージャケット白ブラウス黒レザーパンツ。

髪を山吹色のスカーフで纏めてる。

部屋はエラリイの右隣、カーの左隣。

印象:死ななきゃ嘘でしょ。

 

オルツィ(バロネス・オルツィが元)

ビクビク小柄ぽっちゃりショートヘア根暗娘。日本画がうまい。

文学部2回生で英文学専攻。日本の古典にも詳しい。

左の中指に指輪。最近までつけていなかった。

ポウと幼馴染らしい。

部屋は右にヴァン。左にポウ。

印象:なんか怪しい。プロローグの「彼」のムーブをしそうなのがこいつだけど「彼」を

素直に男とするならむしろ幼馴染らしいポウの何かを知っているが故の怪しさかも知れない。

 

・ヴァン(S・S・ヴァン・ダインが元)

風邪気味やせ男。島に先に来ていた。理学部3回生。

象牙色のベスト。喫煙者でセブンスターを吸う。

島の現所有者の伯父を持つ。

夕食後は体調が悪く部屋に先に戻った。鍵は閉めた。

部屋は玄関入ってすぐ左。

印象:第一被害者候補。露骨に鍵を閉めて密室殺人を作る舞台装置的にも思える。

これ警察呼べないから死んだと見せかけて1番最初に容疑から外れるムーブもあるよね。

実際、前乗りしているから館や島への細工はし放題ではある。

 

 

〇かつての住人

いずれも相当量の睡眠薬が検出された。

まとめた印象:ミステリ研究会のメンバーに血縁関係者がいるんだろうなって感じ

・中村青司(故人)

20年余り前に島に移り住んで青屋敷と十角館を建てた。

青屋敷は床から天井から家具まで青かったらしい。

全身に灯油がかけられて明らかな焼死。

 

・中村?和枝(故人)

中村青司の妻。

紐状の凶器で窒息死。左の手首から先が刃物で切り取られて未発見。

 

・使用人夫婦(故人)

ロープで縛られ斧で頭を叩き割られて死亡。

 

・庭師(行方不明)

事件の何日か前から仕事で泊まりに来ていたが消息不明。警察では犯人説が有力だった。

 

 

〇その他(人物以外も含む)

・漁師父子

来週の火曜10時(1986年4月1日?)に迎えに来る。

 

・十角館

天窓付きでカップや灰皿などいろんなものが十角形?

椅子も10脚あるが客間は7。電気は来ていない。

館の裏手に桜が蕾状態。

天窓から灯台の光が届く。一昨日が満月。

 

・青屋敷

全焼済みで基礎程度しか残っていない。

何年前かは不明だが9月20日で炎上。4人の殺人事件が発生していた。

ニュースの覚えがメンバーにある様子から最近のことか?

 

3.推理

まだ、要素の展開のターンだから推理も何もなくない?

と思わないのが憧れの名探偵だと思うので頑張ってみましょう。

 

気になっている要素

・現代ミステリーらしさがある割には妙に時代設定が昔ではないか

初っ端からメタ的。この小説が書かれたのがいつかわからない(ちょっと調べればわかるがネタバレを踏むの怖い)が過去の事件の年と誤認させることは不可能じゃない書き方をしているような気がする。

 

・情報の確かさ

メタ的2。エラリイが主人公みたいな振る舞いをするので彼から発信された情報を無条件で真として捉えてしまいがちだが危うい気がする。

→例えば、カーとポウのやり取りから「ポウとオルツィは幼馴染らしい」のは確からしいが、

エラリイの「カーはアガサに振られ、オルツィからも相手にされなかったらしい」というのはエラリイからの情報のみなので普通は信用ならない。

同様に過去の事件の情報においても「〜らしい」の話を前提にすると見失うものが多そう。

 

・喫煙者の妙な多さ

この時代はこんなものか?カーのみ普段吸う銘柄がいまだに明記されていないのも気になる。

 

4.これからの予想

名前がニックネームなのでありがちな性別誤認などを警戒していたけど今のところはそういったことはなさそう。

 

ヴァンは第一犠牲者になる、と思う。

 

煙草の銘柄は証拠になりそう。

 

桜や岩場はわからんが、天窓はなんかあるだろうなぁ。

 

 

以上

 

 

今後の展開が楽しみです。

 

 

 

 

MGSB『十角館の殺人』編 その1

 

ミステリーガチ推理バトル

M G S B

十角館の殺人』編スタートしました。

 

企画の内容は前回を参照してください。

以降はネタバレ注意です。

 

「プロローグ」

1.何が起きたか

復讐を計画してる人物の独白。

緻密な計画ではなく高度の柔軟性を維持し、臨機応変に対応することで何とかするとのこと。

復讐対象は複数人のようで″1人ずつ順番に″殺害する予定。

最後の良心で計画の内容をビンに詰めて海に投じた。

 

2.登場人物の印象

「彼」

順当にいけばこの人が犯人。

「彼」と三人称では呼ばれているから男と認識して良いのかも怪しいのがミステリー(偏見)。

めちゃ思い悩んで計画を実行しようとしてるのに未だに最後の良心を発揮するのが不安。

アドリブ力でどうにかしようとする精神性が怖い。

 

3.推理

「十個の等しい辺と内角を備えた」罠が大人しく館のことを指しているのか。

正十角形の内角は144°で対角線が35本。

このデータが関係するかしないかは謎。

 

殺害を一気にまとめてではなく1人ずつ苦しめてやる、というのは一般的な復讐のような気もするが「順番に」というのが気になるところ。

復讐したい度合いならまだしも計画に関わってくるなら推理の要素になると思われる。

 

4.これからの予想

プロローグで予想も何もないだろと思われるかもしれないが、少ない情報から深いところまで導くのが名探偵ってもんよ。

 

大枠でしか計画を考えていない以上、おそらく想定外の殺人が起きると思う。

それはタイミングなのか「彼」によるものなのかすらわからないがある種、致命的というか「彼」が気にする運がついてるorついてないと明確に言えるような大きな想定外と予想。

 

ビンづめの計画書は出てくるかな。

エピローグの最後まで出てこない気もする。

 

以上

 

 

プロローグだし短いからチュートリアルって感じですね。先が楽しみです。