MGSB『十角館の殺人』編 その10

案の定怒涛の展開

 

第九章

「五日目」

 

1.何が起きたか

ルルウ起きる。思い出す。飛び出す。外で死。

アガサ起きる。化粧する。死。

ヴァン起きる。アガサ発見。ポウ起こす。グロッキー。

ポウ起こされる。

エラリイ喧騒で起きる。

 

ルルウが出てこないことと第三の被害者プレートを見たことで部屋へ突入(外から)

手分けしてルルウの捜索。

ヴァンは体調悪いので玄関で休む。

ルルウの死体発見。

 

話し合い。最初からの検討。

・犯人がどうやってオルツィの部屋に入ったか。

→エラリイの主張:オルツィにドアを開けさせたのでは?

→警戒されずに開けてもらえる幼馴染のポウが怪しい

・手首を切り落とす理由は?

→作業負担的に撹乱目的ではない相応の必然性があったはず。

→現時点で不明。

・本当にに目印はなかったのか。

カップの一つだけ十一角形のものがあった。

→毒殺は誰でも可能だった。

・アガサの口紅はいつどうやって毒が塗られたか。

→2本ある口紅の片方だけに仕込まれていた。警戒されていないタイミングなら誰でも実行可能。

 

ヴァンの主張

ポウが怪しい。

 

エラリイの主張

ポウが怪しい。

母親が入院患者を殺そうとして捕まっている。錯乱状態で……

→ポウに母親の話はするなと遮られる。

 

ポウの主張

2人とも怪しい。

ヴァンは強盗に妹と両親を殺された過去があるから人殺しをネタにしてるこのミステリメンバーが気に食わないはず。

→ヴァンの反論:それなら最初から研究会に入らない。

エラリイはカーが邪魔で他の3人はカムフラージュ。洒落で人を殺せる欠陥がある。

 

ルルウ殺害現場の足跡検証

屋敷敷地の階段と死体の間を往復する足跡が犯人だとすると、どこから来てどこに戻ったのか。

→階段の下には海しかないはず。地上から移動しても足跡は誤魔化せたため必然性があったとエラリイは推理。

 

エラリイの主張:犯人は船を使って外部(猫島)から来た中村青司。

動機は中村千織の復讐。

ポウ:プレートの意味は?

→犯人がこの中にいると思わせる罠。殺し合いの誘発を狙っている皆殺しが目的。

ポウ:ルルウ殺害の後、犯人が海に戻ったのはなぜか。内部犯に思わせたかったのでは?

→気づかなかったのでは。

ポウ:ルルウの部屋にプレートはいつ貼ったのか。

→殺す際に声をあげられて焦ったため船を岩場から入江に回してプレートをつけ、足跡は諦めたんだろう。

ヴァン?:犯人が島に来て隠れている間船は入江か岩場につきっぱなし?

→猫島からゴムボートで来ていて畳むか沈めるかで隠していた。

 

話し合い中にポウ死亡。

 

エラリイ地下の隠し部屋の存在に気づく。

地下で白骨化が進んだ死体発見。

 

火事発生。

 

2.登場人物

・エラリイ

自信満々過ぎて、そんなわけなくない?ってなる。後、誘導しているようにも見える?

 

・アガサ

南無。

気が滅入っていた時に気分変えるために口紅変えるってそういう習性でもあったのかな。

あるならある程度死の順番操作できそう。

でも匂いでわかるなら口紅つける前に気づかないか?

 

・ルルウ

なんかに気づいて伝えられないの残念ね。

1人は危険だと思っても行ってしまうのはメンバーの中に犯人がいるからなのか?

プレートで第三の被害者確定みたいな扱いだけど思考ロックさせるための罠では?

まぁアガサと死が前後したから何だってんだって話だが。

死亡推定時刻もあるからそこを操作できるなら意味あるか?

 

・ヴァン

結構最後まで生き残っている。

ふた部屋置いた左手のドア=洗面所なら部屋の位置は最初から変わらないけどなぜ中央テーブルを右側から回り込んだのか。遠回りでは?

まぁその後に扉が開いてる側からって説明あるから中の様子を遠くから確認するためと思えば別に気にするほどではないか?

 

・ポウ

出番無くなったから退場。実際オルツィの死を確認したのポウだけだから怪しくはある。

自分の死を前提とした協力とかする?

母親の話はなんだったのか。=ポウもおかしいって動機にならなくない?

 

3.推理

推理のための情報は出揃ったと考えた方がいいんだろうか。正直さっぱりわからん。

島組はだいぶ一気に削れたからエラリイかヴァンかオルツィもまぁ怪しいかなって感じ。

エラリイは誘導されてるのか主導権握って誘導してるのか。

ヴァンはそんなに体調悪いのなんなのか。

オルツィは本当に死んでるのか。

 

しかし、ここまでなら島組の話だけでも成立してしまう。

ということは島と本土両方の視点で初めてわかる事実というものがあるはず。

ミステリーってそういうものでしょ。

 

少なくとも地下に白骨死体があるからには犯人は庭師でも青司でもないわな。

となると猫島に潜んでゴムボートで毎日通ってるマメな犯人はいるのか。

いたとしたら紅次郎か?東一も実は1人で潜んでたりする?

そんなポッと出が犯人であったらダメだろとはなるが。

 

本土組

江南は違う。

守須は可能かどうかで言えば、あってもおかしくないが動機が明確でない。

島田は動きが怪しいような気もするが動機的にも物理的にも難しそう。

 

左手の意味

これが他と比べて見出せる要素あるんだけどな。

紅次郎の埋めたって本当かよ。

オルツィの死がポウしかわからんから必然的に最初に切られた左手もそこに関係するのではと思うくらい。

 

ルルウの気づき

これも推理の余地はあるが読み直しても岩場の描写に引っかかりは特にない。

しょっちゅうカーがタバコ吸いに来てたくらいじゃないの岩場って。

本当に読者に気付けるようになってる?(疑念)

入江のボート小屋とかも描写ほとんどなかったし。

 

からくり館

そんだけ!?推理しようがなくない?

部屋位置誤認トリックとか結構細かいところ読み直しても齟齬ないんだけど逆に思考ロックさせられてるこれ?

 

4.これからの予想

確かエピローグ合わせて14章だからもう一捻りあっても変ではない。

でももうだいぶ推理できてもおかしくない気もするんだけどなぁ。

少なくとも島のエラリイとヴァンはどちらも生きてると思います。

もしくは片方焼死体で見つかって細工されてなりすまし待機するとか?

 

以上