MGSB『十角館の殺人』編 その4

 

続きが気になるのでサクッと行きます。

 

ネタバレ注意。

 

 

第三章

「二日目・島」

1.何が起きたか

オルツィはこの島が去年死んだ中村千織の故郷であることを知っていた。

オルツィはホールのテーブルに並べられているプレートを発見し、アガサに報告した。

アガサは皆を起こして全員でプレートを確認すると

「第一の被害者」

「第二の被害者」

「第三の被害者」

「第四の被害者」

「最後の被害者」

「探偵」

「殺人犯人」

と書かれていた。

これを置いた人間は1人も名乗り出なかった。

エラリイは厨房の食器棚の引き出しにプレートをしまった。

 

昼食後、カーが初めに席を離れ文庫本を2冊持って1人で外へ出て行った。

次にポウとヴァンが連れ立ってポウの部屋へ向かった。

部屋でポウは2000ピースのジグソーパズルに励み、ヴァンは依然体調が悪そうだった。

ホールでは昼食の片付けを終えたアガサとオルツィが話していた。

屋外では入江の桟橋に腰掛けたエラリイとルルウが話していた。

 

夕食が終わった後、先に休むヴァンにカーが突っかかり全体を巻き込んで言い争いが起きた。

話の結果、プレートの件は遊びの一環であるだろうと結論づけた。

 

2.登場人物

・エラリイ

ひょろのっぽ。色白好青年。のらりくらり主人公ヅラしてる。法学部3回生。

砂色コートにラクダ色のボストンバッグ、ワインカラーシャツ。

喫煙者でセーラム(メンソール?)を吸う。ミステリ研究会会誌「死人島」の現編集長。

ここひと月ほどトランプマジックに凝っている。アガサとハートの4になんかある?

部屋は玄関入ってすぐ右。右隣にアガサ。

印象:探偵役っぽい。

 

・カー

猫背皮肉屋しゃくれ神経質三白眼マン。法学部3回生。浪人しているためポウと同い年。

ジャケットに黒いトックリセーター。ポケットにはウィスキー。

喫煙者。ライター所持しているから普段から吸うとは思う。

エラリイによると、不機嫌の原因はアガサに振られ、オルツィにも相手してもらえなかったかららしい。筆ははやい。

ポウと随分前に酒がらみでなんかあった?

部屋は右隣にルルウ。左はアガサ。

印象:不和を撒き散らしてから死ぬ第三か第四の被害者っぽい。アガサとオルツィが死んだ後に恨んでたんだろって言われてキレる絵が浮かぶ。

 

・ルルウ

童顔丸眼鏡小男。文学部2回生。黄色いトレーナー。

会誌の次期編集長。エラリイの手品の練習台をしていた。

部屋は右が厨房。左がカー。

印象:最後の方まで残ってそう。

 

・ポウ

大柄髭面。医学部4回生。

色褪せジーンズに水色シャツ。ヘビースモーカーでラークを吸う。人に煙草を勧める。

カーと随分前に酒がらみでなんかあった?

釣り道具を持ってきている。

オルツィと幼馴染らしい。

部屋は右がオルツィ。左が洗面所(奥にトイレと浴室)

印象:医者役は序盤では死なないでしょう。死因を探偵役に告げる役目がありがち。

第四の被害者候補。

 

・アガサ

もしゃ髪ロングイケイケ嬢。薬学部3回生。

黒レザージャケット白ブラウス黒レザーパンツ。

髪を山吹色のスカーフで纏めてる。

部屋はエラリイの右隣、カーの左隣。

印象:第二の被害者っぽい。ヒステリック役でしょ。

殺される前日にカーとかと言い争う姿が見られてそう。

 

オルツィ←New!

ビクビク小柄ぽっちゃりショートヘア根暗娘。日本画がうまい。

文学部2回生で英文学専攻。日本の古典にも詳しい。

左の中指に指輪。最近までつけていなかった。

ポウと幼馴染らしい。

部屋は右にヴァン。左にポウ。

 

大概のメンバーに対して好意的だが一緒にいるときに自分に悪感情を抱く。

角島が千織の故郷であることを知っていた。

千織とは学部や年齢も同じで親しい友人であった。互いの部屋に訪れたことも何度か。

千織は角島に父がいることをあまり他人に知られたくないようだった。

 

プレートに初めに気づいた。

印象:黒幕ではないんだろうなって感じはする。第一の被害者になってもおかしくない。

情報を吐いたやつから消えるのだ。

部屋にこもってて密室殺人的な。

 

・ヴァン

風邪気味やせ男。島に先に来ていた。理学部3回生。

象牙色のベスト。喫煙者でセブンスターを吸う。

島の現所有者の伯父を持つ。

夕食後は体調が悪く部屋に先に戻った。鍵は閉めた。

部屋は玄関入ってすぐ左。

印象:体調の悪そうなやつは死ぬけどこいつも部屋で死ぬのか?第三の被害者候補。

 

3.推理

今回の章で黒幕か実行犯は全ての準備が完了して自分も島に乗り込んだっぽいことがわかった。

本土で待機して1人にはプレートを置かせて、他の奴らには動揺させるような情報を個別に与えさせて疑心暗鬼を誘うみたいなこともできるけど。

これは推理でもなんでもない展開予想に近いな。

 

前回整理した謎

・千織の死は本当に事故だったのか

オルツィ的には不注意だったことから事故の可能性の方が強め?

・角島の事件の真相は?

→未だ不明

・青司を騙って誰が手紙を出したのか。

→未だ不明

・誰が何の目的でプレートを設置したのか←New!

 

4.これからの予想

まーここまで来たら人は死ぬでしょうね。

そういえば中学生くらいの頃、児童書ミステリーみたいなので夢水清志郎シリーズってのがあったな。

グラサンひょろなが黒スーツの名探偵が謎を解決するんだけど結構有名どころのミステリーの話が作中に出てきた記憶が朧げにある。

 

シリーズの1作目がそもそも

「そして五人がいなくなる」

ってタイトルだし。

 

記憶は定かじゃないけど今回のオチを既に知っていないことを祈る。

少なくともコーヒーに塩が入っていて第一の被害者に該当します〜のくだりはマジであったぞ!そこはなんか覚えてんぞ!

しかもその人、被害者ヅラして結局犯人だったからな。

 

とにかく人はマジで死ぬ気配はある。

次の章は本土かな。早く続きが読みたいもんだ。

 

以上